【ページ更新日:2020年9月22日】
AWSについて、なんとなくイメージをつかみましょう。
AWSってなに?
AWSとは「クラウドサービス」
- Amazon Web Servicesの略
- Amazonが提供するクラウドサービス
- 世界中で最も利用されているクラウドサービス
- 企業も個人も使えるサービス
- システムをより安全に、より安く運用できる
- 世界中の企業がどんどん使い始めている便利なサービス
クラウドサービスって何?
- 「ネットワークやサーバを提供してくれるもの」
- わからない人は
- 「ネット上でシステムをつくる環境を柔軟に提供してくれるもの」
- だと思ってください。ますますわかりづらいですかね・・・。
ネットワークってなんで必要なの?
- webを作りたい
- 新しいアプリを開発したい
- それを世の中に発信するためにはネットワークにつなげる必要がある
- 社内でファイルを共有したいときだって、同じネットワーク環境に繋がってないといけない
- 作ったものをより多くの人に届けるためには、ネットワークが必要
サーバーってなに?
- サーバーとは「サービスを提供するコンピューター」
- つまり、サーバーは物理的に存在するもの、でっかい機械
- 私は、ネット上のもので物理的に存在するものではないと思っていた
- たとえば、サーバーがない世の中はこんな感じ
- YouTubeをみよう!
- みれない...
- なぜなら、「動画データを送ってくれる」サービスを提供するコンピュータがないから
- メールを送ろう!
- 送れない...
- なぜなら、「メールを送ってくれる」サービスを提供するコンピュータがないから
- Webページを開こう!
- 開けない...
- なぜなら、「Webページのデータを送ってくれる」サービスを提供するコンピュータがないから
- 私たちがインターネットを使ってする作業は、私たちのパソコン外のサービスを使っていることがほとんど
- YouTubeの動画がみれるのは、私たちのパソコンにすべての動画のデータがあるからではない
- 動画のタイトルをクリックするたびに、サーバーがその動画データを送ってくれるからみれている
サーバーと私たち(クライアント)
- サーバーは「サービスを提供するコンピュータ」
- 一方で、私たちのパソコンは「サービスを提供してもらうコンピュータ」
- 「サービスを提供してもらうコンピュータ」を「クライアント(客)」という
- A君のパソコンでYouTubeの動画をみるときは
- A君のパソコン(クライアント)から「お願いです!この動画をみたいのでデータを送ってください」とサーバーに依頼を出す
- サーバーは「よかろう、これがデータじゃ、ほれ」とA君のパソコン(クライアント)に動画データを送る
- A君は自分のパソコン上で動画をみる
- このように、クライアントとサーバーの間で「依頼」と「レスポンス(今回は動画データ)」のやりとりをするシステムを「クライアントサーバーモデル」という
どのようなサーバーがあるのか
やることによって、様々な機能を持つサーバーが存在する
- Webサーバー:Webページを提供してくれる
- DBサーバー:データを保管してくれる(DB:DataBase)
- メールサーバー:メールの送受信をしてくれる
- プリントサーバー:プリントを印刷してくれる
これらの機能を持ったソフトウェアをサーバにインストールしていく
サーバーってみんな使ってるの?
従来、企業がITシステムを利用したり提供したりする場合には、ハードウェアやソフトウェアを購入してデータセンタに設置し、その後の運用保守も自社で行うのが一般的だった。
この形態を「オンプレミス」と言う。
一方、AWSを含むクラウドサービスでは、自社でこういった資産を保有しません。
個人でブログなどのWebページを持っている人は「レンタルサーバー」を使ってる。
このような形態の1つに「クラウドサービス」がある。
クラウドサービスって何がいいの?(オンプレミスとクラウドサービスの比較)
- 固定課金だったものが従量課金になる:使った分だけ、初期費用が安い
- 自由にスケールできる:機会損失を防げる、コストメリットもある
- キャパシティの予測が不要
- とにかく早い:サーバが必要になったらすぐ使える、手軽に利用が始められる、早ければ数分
- データセンターの運用保守が不要:サーバー機器のメンテナンスが不要
- 世界中のデータセンターを使用できる:事業展開したい地域のデータセンターもすぐに使えることができる
クラウドサービスのデメリットは?
大規模運用の場合、維持費用が高額になる場合がある:オンプレミスなら機器購入後は電気代などの運用費用のみ
「クラウドサービス」=「AWS」
Amazonがなんでクラウドサービス事業をやってるの?
- シャッピングに関して膨大なユーザーデータと商品データを持っている
- それを格納するだけのサーバを準備し、大きなシステムを構築できるようになっていた
- このノウハウを世の中の人にも使えるようにした(2006年)
- 東京リージョンが開設され日本でも発展していった(2011年)
クラウドサービスを提供している企業はAmazon以外にあるの?
- Microsoft:Azure
- Google:Google Cloud Platform
- Alibaba
- 国内にもたくさんある
MicrosoftやGoogleなども膨大なシステムやビッグデータを持つ企業であり、大きなサーバを持っているため、クラウドサービス事業を行える。
クラウドサービスの中でAWSを選ぶメリットってなに?
- サービスの種類がとにかく豊富:サーバに入れるソフトウェアがパッケージとして用意されている
- 実績が多い:ユースケースが多く世の中に情報が溢れている
- 利用料金がどんどん安くなっている
- ユーザーの声をきいて継続的にサービスをアップデートしている
AWSは最初の方は、EC2(仮想サーバー)、ストレージサービスが中心だったが、どんどんサービスを増やしている 現在は200種類を超えるサービスが提供されている
AWSってどんな組織が使っているの?
- Amazon:AmazonDynamoDB(高性能かつ通信の低遅延)を使用し膨大なデータのやりとりをしている。
- cousera:無料のオンライン講座を提供するアメリカの企業、300万人の受講生に画像や動画を組み合わせたコンテンツを提供するためにAWSを利用している。
- NETFLIX:10万以上のサーバーインスタンスをAWS上で稼働させてサービスを提供、遅延のない使いやすいサービスはAWSによって支えられている
- ソニー銀行:Webコンテンツ、銀行業務の帳票管理や管理会計も含めてAWSで運用している。AWS DirectConnectという専用線接続サービスを利用し高いセキュリティを確保している
- 自治体、公共団体:米国連邦政府や国防省、様々な州や自治体、日本では豊中市役所
たとえば、AWSが提供するサービスってどういうものがあるの?
- Amazon EC2:Elastic(しなやかな) Compute Cloudの略、WindowsやLinuxなどをクラウド上で仮想サーバとして稼働させられるサービス、最も利用されている
- Amazon EBS:Elastic Block Storeの略、データを保存するストレージ機能、EC2と共に利用される、EC2にもストレージ機能があるが仮想サーバが止まるたびに初期化される
- Amazon Simple Storage Service(S3):ストレージ機能、EBSと比較して容量制限がないため主にバックアップとして使用、EBSと比較して価格が安価
- Amazon Aurora:MySQLやPostgreSQLと互換性のあるクラウド型SQLデータベース、初期構築・設定・バックアップなどが自動化されている、表形式のリレーショナルデータベース
- Amazon DynamoDB:非定型のデータを格納できるNoSQLデータベース
- Amazon Lambda:ユーザーのアクセスなどのイベントがきっかけにプログラムが実行される、リアルタイム変換やAPIリクエストの処理に利用
- Amazon VPC:Virtual Private Cloudの略、よくEC2と組み合わせて使用、ネットワークを分離でき相互のルーティングやアクセス制御を設定できる
- Amazon SageMaker:機械学習のサービスでモデル構築、訓練、デプロイなどを簡単に行うことができる