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地方の高校教員から、東京のWebエンジニアに転職した話

2020年10月16日

「なぜ教員をやめて、エンジニアに転職したんですか?」

この手の質問は、エンジニア転職の前後で20回以上は聞かれています。

教員を辞めることを周りの先生方に伝えたとき、転職活動の面接のとき、転職先の方と初めて話すとき、いろんな場面で聞かれます。

聞かれたときは、限られた時間の中で、聞いてる人が飽きないように短めに話しています。

なので、この記事には次の内容で、いつもより少しだけ詳しく書きたいと思います。

  1. 転職前の状態
  2. 転職を考えた理由
  3. 転職を考え始めてからしたこと
  4. 1回目の転職活動
  5. 短期離職
  6. 2回目の転職活動
  7. 現状
  8. 教員をやめてエンジニアになった感想

自分と同じように、エンジニア転職を考えている人、教員・公務員から転職を考えている人に自分の経験が少しでも役立てば幸いです。

効率的に転職を成功させた話ではありませんので、役立つとすれば、うまくいっていない時の勇気づけ程度だと思いますが・・・。

転職前の状態

転職前、地方の高校で教員をしているときの毎日がどんな感じだったのか振り返りたいと思います。

平日は次のタイムスケジュールで生活していました。

  • 6時起床、6時30分出勤
  • 19時30分退勤
  • 帰宅後、1時間で授業準備
  • 授業準備終了後、1時間30分で部活指導準備
  • 夕食、お風呂を済ませて23時就寝

休日(夏休みなども含む授業がない日)は次のタイムスケジュールで生活してました。

  • 8時起床
  • 午前中は勉強(生徒に教科指導するため)
  • 12時出勤(部活動)
  • 18時退勤
  • 帰宅後に勉強(生徒に部活動指導するため)
  • 夕食、お風呂を済ませて23時就寝

空いている時間は、プライベートなことを何かしらやっていたと思います。

「教員は大変」というのが社会的な問題になっていますが、自分はそれに該当するような超多忙なわけではありませんでした。

テスト期間で部活動がない休日などは、比較的時間があったと思います。ただそう言う時に限って何かしら別の仕事があったりします。(審判とか、授業ではない研究活動の準備とか←総合的な学習とか言ったりするもの)

進学校ということもあって、自分より生徒の方が大変だったと思います。

転職を考えた理由

「なぜ転職したのか」と聞かれるとき、ほとんどの人に「やっぱり先生大変だった?」と聞かれます。

ですが、自分は「先生が大変だったから」というのが転職理由ではありませんでした。

どっちかと言うと、自分にとって教員は天職だったと思います。

生徒、先生方、保護者に恵まれたというのが一番だと思いますが、毎日刺激的でやりがいは感じていました。

それなら、なぜ辞めたのか?

理由としては単純です。

  • 大学でプログラミングを学んでいたので興味はあったため
  • 大学卒業時にエンジニアになることも選択肢にあったため
  • 教員をやるにしても専門的な知識を身につけたいと思ったから
  • 一般企業から教員になっている先生が周りにいたため
  • 部活動でみていた生徒を入学から卒業までみることができたから

書いてみて、単純ではないか?と思いましたが、こんな感じです。

上記の中でも一番の理由としてあげられるのは、大学時代にプログラミングを学んでいて楽しかったから、興味があったからということです。

中には、「教員を続けるにしても一度エンジニアに挑戦してみたい」という意味合いのものもあります。

エンジニアになってみて、まだ経験は浅いにしても、やはり好奇心・向上心を持ち続けられているのでエンジニアになってよかったと思っています。

今後、教育の世界に関わることがあったとしても、それは教員としてではなくエンジニアとして子供たちと向き合いたいという考えを持っています。

転職を現実的に考え始めたタイミング

前述の理由の中に、転職をするタイミングについても書いてありますが、どのように現実的に考え始めていったのかについて説明します。

具体的に考え始めるようになったきっかけは、部活動指導が関係しています。

全国大会出場を目標に掲げる部活動を持っていたので、放課後もみっちり、土日もみっちり部活動をしていました。

自分の指導力が足りないばかりに、時間をかけてしまっていたので生徒には負荷をかけていました。

その中でも、進学校ということもあり、勉学ともしっかり向き合うように声をかけていました。

そこで感じていたのは、自分より生徒の方が辛いということでした。

「生徒に言っている以上、自分も生徒と同じようにプライベートの時間で勉強するようにしよう。」

そう思い始めて、毎朝4時に起きて学校近くのマクドナルドで6時30分前まで勉強するように生活を変えました。

そこで勉強し始めたのがプログラミングでした。

授業でも知識が多ければ面白い話ができるかな?と言う理由でプログラミングを勉強し始めたのですが、この生活習慣を変えたことがきっかけでエンジニアに再度興味を持ち始め、転職を考えるようになっていったのでした。

少し美談チックかもしれませんが、こんな感じです。

生活習慣を変えてからのタイムスケジュール

(平日)

  • 3時30分起床
  • 4時から6時25分までプログラミングの勉強
  • 6時30分出勤
  • 19時30分退勤
  • 帰宅後、1時間で授業準備
  • 授業準備終了後、1時間30分で部活指導準備
  • 夕食、お風呂を済ませて22時30分就寝

※睡眠時間が短いですが、昼休み(45分)を使って、車の中で全力で寝ていたので大丈夫でした。立って話すという仕事がら眠くなることは少なかったです。

ただし、生徒に質問等されないように車の中に逃げていたので、生徒には申し訳なかったです・・・。

(休日)

  • 5時起床
  • 8時までプログラミングの勉強
  • 午前中は勉強(生徒に教科指導するため)
  • 12時出勤(部活動)
  • 18時退勤
  • 帰宅後に勉強(生徒に部活動指導するため)
  • 夕食、お風呂を済ませて22時就寝

転職を考え始めてからしたこと

転職を現実的に考え始めてからしたことは次の通りです。

  • Progateとドットインストールで有料プランで勉強(HTML/CSS/JS/Ruby)
  • 20万ぐらいのプログラミングスクール受講(PHP/Laravel)
  • 有料note記事
  • Techpit
  • Udemy
  • CODEPREP
  • LeetCode
  • AtCoder
  • 技術書で勉強
  • 技術ブログ開設
  • SNSで情報収集
  • YouTubeで情報収集

とにかく、プログラムを書くことを意識して勉強していたと思います。

プログラミングスクールは20万円ほどかかりましたし、お金をかけてでも勉強しようと当時は思っていました。

動き続ければ、いつかの評価には繋がる

結果的に、1回目の転職活動でも2回目の転職活動でも、この行動力を評価していただいたので、後悔は全くしていません。

効率さを求めて賢く行動するのは苦手で、まず行動すること、行動しながら効率的にしていくことしかできないので、この方法が自分にとっては正解だったなと思います。

なにかしらやらないと、何が効率的なのかもわからないと思うの、「考え込むより、まず行動すること」が未経験から転職するような方には良いと個人的には思っています。

個人的オススメの学習コンテンツ

いま振り返っても、やってよかったなと思える学習コンテンツは次の通りです。

  • Progate:プログラミングがどんな感じか分かる
  • プログラミングスクール:専属のメンターがつくので質問できる
  • SNS・YouTubeで情報収集:未経験転職の相場感が分かる
  • Udemy:環境構築から丁寧
  • LeetCode・AtCoder:課題に対する最適解を考える習慣になる

注意点も書いておきたいと思います。

  • プログラミングスクール:高い
  • SNS・YouTubeで情報収集:成功した人の話が多いため勘違いの元になる

プログラミングスクールは、エンジニア転職が成功すると料金が安くなったり、そもそも無料のものもあったりするので、いろんな方の体験談に目を通しておくと良いと思います。

1回目の転職活動

1回目の転職活動は、2019年の12月に始めました。

複数社の転職エージェントサービスに登録して、まずは電話でやり取りをして、転職活動の計画を立てていきました。

2020年1月に大会があったため、その大会が終わるまでは電話だけするようにしていました。

大会が終わったあとは、平日の朝(プログラミングを勉強していた時間)と土日の午前中を使って転職活動をしていました。

部活動の時間に影響が出ないようにしていたので、金曜日の部活動が終わったあとに新幹線で東京に向かい土曜日の午前中に面接対応してもらい、午後の部活動に間に合うように帰ってきていました。

幸いにもとは言えませんが、コロナウイルスが流行し始めていたので次第に最終面接を含めた全採用工程がオンラインに変わっていったため、転職活動がしやすくなったように感じます。

最終的に、2020年3月上旬に内定をもらいIT業界に転職することができました。

短期離職

転職活動も終了し、はれて2020年4月からIT業界で働き始めました。

入社した会社はエンジニア派遣事業を展開している会社で、私自信も3ヶ月間の研修が終わったら就業先へ派遣される予定でした。

ですが、2020年4月はちょうどコロナウイルスが日本で拡大し始めていた時期であったため、研修が終わっても就業先は見つからず、逆に先輩社員が就業先から戻ってくる状態でした。

そこで、追加で3ヶ月間の研修が行われることになりました。

その間、心境的には「営業の方々、頼みます泣!どうか案件の1つや2つ・・・」という状態でした。

ところが、願いも虚しく就業先が決まらないまま追加の研修も終わろうとしていました。

そのタイミングで上長からお声がけいただくタイミングがあり、「申し訳ないが、来週の月曜日から1年間営業職をやってほしい。これは業務命令なので選択権はありません」というお話をされました。

性格的によろしくないですが、「他人の仕事を取ってくるぐらいなら、自分の仕事を取ってきたい」と思い、退職を申し出ました。

結果的に私は、半年間という短い期間で会社を辞めることになりました。

この時点で次の職場は決まっていませんでした。

急な営業職の打診とはいえ、もう少し計画的に動くことはできたと反省しています。

2回目の転職活動

2020年9月中旬あたりから2回目の転職活動が始まりました。

前職では就業先が決まってから住居を決めようと思っていたので、2020年9月の時点で住居はありませんでした。(研修期間は友人の家に居候していました)

現状

教員からエンジニアに転職した感想

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Maita Tomoya / yone

2020.4~Webアプリケーションエンジニアとして都内の企業で働き、空いている時間でブログを運営している29歳男です。本ブログは情報の整理をするため、文章を書く機会を作るために始めました。1記事でも多く「誰かのためになる記事」を書けるように頑張ります!転職前は地方の高校で働いていました。教育関係の記事も定期的に書いていきたいと思います。

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